警察署で女性死亡、ずさん対応か?署長が調査指示

警察署で女性死亡、ずさん対応か?署長が調査指示

バイク事故で負傷した女性が、適切な医療処置を受けられず警察署内で死亡するという衝撃的な事件がバンコクで発生しました。カオソット紙によると、事故から1年以上が経過しても捜査に進展がないとして、遺族が警察のずさんな対応を告発しています。

この記事の要約

  • バイク事故で負傷した女性が、救助隊によって「酒の匂いがする」という理由で病院ではなく警察署に搬送されました。
  • 女性は警察署内で適切な処置を受けられずに死亡し、事件から1年が経過しても捜査に進展がありませんでした。
  • 世論の批判を受け、パホンヨーティン警察署長は関係者への懲戒調査を開始し、事件の公正な解決を約束しました。

事件の経緯:なぜ病院へ搬送されなかったのか

事件が起きたのは2025年2月20日。一人の女性がバイクで転倒事故を起こしました。しかし、現場に駆け付けた救助隊は、女性から酒の匂いがするという理由で病院への搬送を行わず、パホンヨーティン警察署へ連行しました。警察署に到着後も、警察官は女性を放置し、適切な救護措置を怠った結果、女性は署内で死亡しました。事件から1年が過ぎても真相が解明されないことに業を煮やした遺族は、Facebookページ「サイマイ・トン・ロート」を通じてこの問題を告発し、社会的な注目を集めることとなりました。

警察署長が会見:調査委員会を設置

事態を重く見たパホンヨーティン警察署のマルト・スットノンブア警察大佐は、2026年3月8日に会見を開きました。署長は、この事件を調査するための特別委員会を設置し、当日勤務していた警察官、救助隊員、そして目撃者など、すべての関係者から事情聴取を進めていることを明らかにしました。また、職務怠慢が疑われる警察官に対しては、懲戒調査委員会も設置したと述べました。署長は「捜査の遅延はない」と強調しつつも、証拠収集や聴取に時間を要していると説明。 1〜2週間以内に初期の調査結果が明らかになる見込みだとしました。

再発防止策と遺族への呼びかけ

マルト署長は、二度とこのような悲劇を繰り返さないため、再発防止策を徹底すると明言しました。今後、管内で発生した事故において、負傷者や意識不明者を発見した場合は、泥酔状態の有無にかかわらず直ちに病院へ搬送し、医師の診断を仰ぐよう厳しく通達したとのことです。さらに、遺族が訴えている「捜査官による脅迫」といった疑惑についても、証拠があれば提出するよう呼びかけ、全面的かつ公正な調査を約束しました。

Thai-Picks View

この事件は、タイにおける救急対応と警察の職務に対する信頼を揺るがす深刻な問題を浮き彫りにしました。メディアやSNSでの注目度が高まっていることから、警察当局は透明性のある迅速な調査を迫られるでしょう。関係した救助隊員や警察官には、世論の厳しい視線が注がれており、重い懲戒処分が下される可能性が高いと考えられます。過去の類似事例では、社会的な圧力が捜査を加速させることが多く、今回も同様の展開が予想されます。

万が一、タイで交通事故に遭った場合、少しでも体の不調を感じたら、その場で救急車を呼び、病院へ行くことを強く主張してください。言葉の壁が不安な場合は、ツーリストポリス(1155)や在タイ日本国大使館に連絡し、助けを求めるのが賢明です。また、飲酒していると判断されると不利な扱いを受けるリスクがあるため、飲酒後の運転は絶対に避けるべきです。

関連する連絡先
在タイ日本国大使館 領事部: 02-207-8500 / 02-696-3000
ツーリストポリス: 1155

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※この記事のメイン画像はAIによって生成されたイメージです。