タイ中部カムペーンペット県で、国境を越える大規模な違法伐採組織の輸送トラックが摘発され、運転手が逮捕されました。天然資源環境大臣は、組織の徹底的な撲滅を宣言しています。Khaosodが報じたところによると、タイ北部で伐採された貴重な木材が国内各地へ密輸されるネットワークが確認され、当局が捜査を進めていました。
この記事の要約
- スチャート・チョムクリン副首相兼天然資源環境大臣が、国際的な違法木材取引組織の徹底的な取り締まりを指示しました。
- DSIと国立公園・野生動物・植物保全局の合同捜査により、北部で伐採された貴重な木材が中部へ輸送される組織的なネットワークが判明。
- カムペーンペット県で、タク県からバンコクへ向かう容疑車両が阻止・検挙され、大量の加工されたパドゥーク材が押収されました。
違法伐採組織の摘発に注力
タイのスチャート・チョムクリン副首相兼天然資源環境大臣は、国境を越える違法伐採組織の取り締まりに関する進捗を明らかにしました。北部タイのチェンマイ、プレー、ランパーンなどの自然保護区で貴重な木材が違法に伐採され、中部タイへと密輸されていることが判明。大臣は関係機関に対し、徹底的な追跡と捜査の拡大を指示しました。
国立公園・野生動物・植物保全局と特別捜査局(DSI)の連携捜査の結果、この組織がチェンマイ、プレー、ランパーンおよび近隣県から木材を違法に伐採し、6輪トラックでチャチューンサオ県とアユタヤ県の倉庫に運び込んでいたことが判明しました。
カムペーンペット県で輸送トラックを阻止
当局はその後、木材倉庫に関連する不審なトラック(ナン県登録の70-1384)の追跡を開始。2026年3月23日、情報提供者からこの車両がタク県メーソート郡に現れ、加工されたパドゥーク材を満載しているとの連絡が入りました。
翌24日午前3時頃、このトラックはメーソート郡を出発し、バンコク方面へ向かいました。これを受け、高速道路警察とカムペーンペット県の天然資源環境犯罪抑制警察(PATS)が連携し、タク・カムペーンペット通り、ムアン郡ソンタム地区で車両を阻止しました。
犯行の詳細と政府の決意
捜索の結果、トラックの荷台から大量の加工されたパドゥーク材が隠されているのが発見されました。運転手は木材の種類も出所も分からず、移動に必要な書類も一切持っていないと供述。当局は容疑者と証拠物件を法に基づき拘束し、現在、押収された木材の数量を詳細に測定しています。
スチャート大臣は、「私の在任中に、天然資源を破壊する組織を根絶する」と述べ、政府が違法な天然資源破壊組織に対して断固たる姿勢で臨むことを改めて強調しました。国内外の協力者や、もし関与が判明した場合には国家公務員に対しても、厳格な法的措置を講じるよう指示しました。
Thai-Picks View
タイにおける違法伐採は長年の課題であり、森林資源の減少や環境破壊に繋がる深刻な問題です。特に、貴重な木材は高値で取引されるため、組織的な密輸が後を絶ちません。今回の摘発は、政府がこの問題に真剣に取り組んでいる証拠であり、治安当局の努力が実を結んだ形です。一般的な観光客がこれらの犯罪に巻き込まれる可能性は非常に低いですが、観光で立ち寄る可能性のあるチェンマイやカムペーンペットなどの地方部では、自然保護への意識が高い地域が多く、現地の環境問題に関心を持つことで、より深くタイを理解できるでしょう。
念のためこれだけ注意したいのは、違法伐採された木材が家具や民芸品として流通しているケースも稀に報告されているため、怪しい物品には手を出さないことが賢明です。また、森林保護区や国立公園など、立ち入りが制限されている場所には絶対に侵入しないようにしましょう。
- ツーリストポリス:1155(24時間対応)
- 在タイ日本国大使館領事部:02-207-8500 / 02-696-3000