チェンマイなどタイ北部・東北部でPM2.5深刻化、当局が野焼き全面禁止を要請

By編集長

3月 29, 2026
出典:元記事

タイ北部と東北部でPM2.5濃度が危険レベルに達し、大気汚染対策センター(PCD)が野焼きの全面禁止を要請しています。この状況は、チェンマイをはじめとする9県で特に深刻で、国内外からの煙霧が複合的に影響していると、Prachachatが報じました。

この記事の要約

  • 2026年3月29日、タイ北部と東北部でPM2.5濃度が危険レベルに上昇し、大気汚染対策センター(PCD)が野焼きの全面禁止を呼びかけました。
  • チェンライ、チェンマイ、メーホンソンなどタイ北部9県と、東北部のナコンパノム県で基準値を大幅に超える「赤色」レベルが観測されています。
  • 政府はドローンや最新技術を駆使して消火活動を強化し、近隣諸国とも連携して越境煙霧問題の解決に取り組んでいます。

タイ北部・東北部でPM2.5が危険レベルに

2026年3月29日正午、タイ大気汚染対策センター(PCD)は、国内のPM2.5濃度が依然としてタイ北部と東北部で高い水準にあると発表しました。特に北部では、チェンライ、チェンマイ、メーホンソン、ランパーン、ラムプーン、ナーン、プレー、パヤオ、タークの各県で基準値を超える「赤色」レベルが観測され、極めて危険な状況が続いています。

東北部ではナコンパノム県が「赤色」レベルであるものの、他の多くの県は「オレンジ色」レベルにとどまっています。地域別のPM2.5濃度は、北部で28.2~198.3マイクログラム/立方メートル、東北部で32.5~88.5マイクログラム/立方メートルを記録しました。

ホットスポットの増加と越境汚染

2026年3月28日時点のデータによると、タイ国内では合計4,291件のホットスポット(野焼きによる火災発生地点)が確認されており、その約85%にあたる3,646件が森林地帯で発生しています。特にホットスポットが多かったのは、チェンマイ、ランパーン、メーホンソン、ターク、パヤオの各県です。

さらに、近隣諸国からの越境汚染も深刻です。ミャンマーで10,834件、ラオスで4,157件、カンボジアで849件、ベトナムで847件ものホットスポットが報告されており、特にタイ北部と東北部に隣接する地域での増加が顕著です。上空の風が西部/南西部からタイに吹き込むため、国内外からの煙霧が複合的に影響し、状況は継続的に悪化しています。PCDは、今後5〜7日間は雨が少なく、火災が拡大しやすい状況が続くと予測しています。

政府の対策と国民への呼びかけ

タイ政府は、関係機関と連携し、消火活動を強化しています。特に、ドローンや最新技術を活用して、アクセスが困難な急斜面での火災にも対応しています。また、住民への戸別訪問を通じて野焼きのリスクを啓発し、協力を呼びかけるとともに、携帯電話のセルブロードキャストシステムを通じて、PM2.5の影響を軽減するための健康管理アドバイスを積極的に提供しています。

PCDは、メコン圏の越境煙霧問題の解決に向けて、近隣諸国とも緊密に連携しています。ミャンマーの環境保全局とは「ホットライン・クリアスカイ」を通じて状況を共有し、火災の早期鎮静化を要請。国民に対しては、野焼きの全面停止と、外出時のマスク着用など、公衆衛生省の推奨する健康管理対策を徹底するよう求めています。PM2.5の状況は、Air4Thaiのウェブサイトやアプリで確認できます。

Thai-Picks View

タイの乾季、特に2月から4月にかけては、農地の準備や森林管理のための野焼きが伝統的に行われてきました。しかし、これが毎年深刻なPM2.5汚染を引き起こし、人々の健康だけでなく、観光業にも大きな影響を与えています。特に北部や東北部では、この時期になると空が煙霧で覆われ、美しい景色が台無しになることも少なくありません。近隣諸国からの越境煙霧も加わり、タイにとって長年の課題となっています。

この時期にタイ北部や東北部を訪れる際は、大気の状態に注意が必要です。屋外での活動は避け、空気清浄機が設置されたカフェやショッピングモールなど、屋内の施設で過ごすことをおすすめします。マスクの着用はもちろん、こまめな水分補給も大切です。現地の友人との会話のネタにするなら、このPM2.5問題はタイ人にとっても非常に身近で深刻な話題なので、ぜひこのニュースについて意見交換してみてはいかがでしょうか。

  • チェンマイ:タイ北部観光の中心地ですが、乾季にはPM2.5が深刻化する傾向があります。訪問時は大気情報を確認し、体調管理に注意しましょう。
  • イサーン地方(タイ東北部):農業が盛んな地域であり、野焼きによる影響を受けやすいです。この時期の旅行は、屋内の観光スポットや文化体験を中心に計画することをおすすめします。
  • バンコク:北部ほどではないものの、大気汚染の影響を受けることがあります。屋内のショッピングモールやカフェでの滞在がおすすめです。

関連記事を詳しく読む(外部サイト)