チョンブリー県、学校給食で賞味期限切れ牛乳を配布か

チョンブリー県、学校給食で賞味期限切れ牛乳を配布か

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タイ東部チョンブリー県の学校で、子供たちの健康を脅かしかねない衝撃的な事態が発覚しました。保護者からの訴えにより、学校給食で賞味期限切れの牛乳が配布されていた疑惑が浮上し、県が本格的な調査に乗り出しています。

この記事の要約

  • チョンブリー県のある学校で、賞味期限が切れた牛乳が生徒に配布されたとして保護者から苦情が寄せられました。
  • 県の調査により、学校が発注した「UHT牛乳」とは異なる、より賞味期限の短い「パスチャライズ牛乳」が納品されていたことが判明しました。
  • ナリット・ニラマイウォン知事は、地方自治体に対し、納入業者との契約内容の確認や抜き打ち検査の実施など、厳格な再発防止策を指示しました。

保護者の訴えで発覚した給食問題

チョンブリー県、学校給食で賞味期限切れ牛乳を配布か
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問題が明らかになったのは、チョンブリー県ムアン地区にある学校に通う生徒の保護者からの訴えがきっかけでした。2025年11月に配布された学校給食の牛乳の一部が賞味期限切れであったことが発覚し、生徒の健康への影響を懸念する声が上がりました。この事態を重く見たナリット・ニラマイウォン県知事は、直ちに地方自治体の長や関係者を集めた会議を招集し、事実確認と対応を協議しました。

発注と異なる牛乳、ずさんな管理体制

チョンブリー県、学校給食で賞味期限切れ牛乳を配布か
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その後の調査で、さらに驚くべき事実が判明します。学校側の発注書では、常温で長期保存が可能な「UHT牛乳」を注文していましたが、業者からの納品書には、冷蔵保存が必要で賞味期限も短い「パスチャライズ牛乳」と記載されていました。この食い違いが、賞味期限切れの牛乳が配布される一因となった可能性が指摘されています。チャイポーン・プレピロムラット副知事が率いる調査団は、現場の管理体制に重大な不備があったと見ています。

県が主導する再発防止策

事態の再発を防ぐため、県は複数の対策を打ち出しました。まず、各地方自治体に対し、牛乳供給業者との契約内容が適切に履行されているかを徹底的に検証するよう指示。さらに、業者側には納品時の温度管理を徹底するための温度計の準備と、正確な納品スケジュールを記載したカレンダーの提出を義務付けました。今後は、自治体による抜き打ち検査も実施され、学校給食の安全確保に向けた取り組みが強化されます。

Thai-Picks View

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今回の事件は、タイの学校給食における食品安全管理の問題点を浮き彫りにしました。タイでは経済成長の一方で貧富の差が依然として大きく、貧困層の子供たちにとって学校給食は重要な栄養源です。しかし、公共調達における業者選定や納品管理のプロセスに甘さが残っており、今回のような問題が後を絶ちません。食品の安全性に対する意識は向上しつつあるものの、現場レベルでの徹底が追いついていないのが現状です。これは、単なる一学校の問題ではなく、タイ社会が抱える構造的な課題の一端と言えるでしょう。

在住日本人のご家庭では、お子さんが学校から持ち帰った食品についても、保護者が消費期限を必ず確認する習慣をつけることが重要です。また、学校の衛生管理や給食の状況について日頃から関心を持ち、少しでも疑問に感じたら、学校側や他の保護者、日本人会などに積極的に問い合わせる姿勢が求められます。万が一、お子さんの体調に異変が見られた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

  • 在タイ日本国大使館(領事部): 02-207-8502
  • ツーリスト・ポリス: 1155

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