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バンコク:電気代3バーツ未満は夢じゃない、プラチャチャート党タウィー党首が提言

By編集長

3月 23, 2026

バンコクの電気料金を1ユニットあたり3バーツ(約15円)未満に引き下げることが可能であると、プラチャチャート党のタウィー・ソートソーン党首が主張しました。これはタイの家計を直撃する高騰が続く光熱費問題に対し、政府が国民の利益を最優先すれば実現できると強調しています。タイの主要メディアKhaosodが報じました。

この記事の要約

  • プラチャチャート党のタウィー・ソートソーン党首は、政府が国民の利益を最優先すれば電気料金を1ユニットあたり3バーツ(約15円)未満にできると主張しました。
  • タイ発電公社(EGAT)が管理する低コスト資源(メーモ産リグナイト、水力発電)の活用と生産割合の増加が提言されています。
  • 家庭用電気料金のVAT(付加価値税)免除、燃料費補助への国家収入充当など、7つの具体的な政策措置が提案されました。

プラチャチャート党党首、電気料金削減の実現可能性を強調

2026年3月22日、プラチャチャート党の党首であり比例代表下院議員でもあるタウィー・ソートソーン氏は、タイ国民に深刻な影響を与えているエネルギー問題について自身のFacebookで投稿しました。彼は、電気料金を大幅に削減できる具体的な方法が存在すると断言しています。

EGATの低コスト資源を最大限に活用すべき

タウィー氏は、タイ発電公社(EGAT)が100%管理する低コストのエネルギー源が豊富に存在すると指摘しました。これらはタイの誇りであり、価格を国がコントロールできる貴重な財産です。

具体的な例として、以下の資源を挙げています。

  • メーモ産リグナイト(EGAT):タイ国内で100%生産されるこの燃料は、海外からの輸入に依存しないため、為替変動や国際情勢の影響を受けません。その発電コストはわずか1ユニットあたり1.20〜1.23バーツ(約6.0〜6.15円)に過ぎません。
  • 水力発電(EGAT):タイ全土に存在する水力発電は、燃料費がゼロであり、運転費用が1ユニットあたり約1.06〜1.37バーツ(約5.3〜6.85円)です。これらの設備は建設が完了し、減価償却も終えています。

しかし、タウィー氏は、1.20〜1.23バーツという低コストのリグナイトや水力発電が不公平に生産割合が制限されていると指摘し、その潜在能力を最大限に活用すべきだと強調しました。

電気料金引き下げに向けた具体的政策提案

タウィー氏は、2025年3月7日に下院エネルギー委員会が提出した「高騰する電気料金の苦痛を止める措置」と題された報告書に基づき、少なくとも1ユニットあたり0.8588バーツ(約4.29円)の電気料金削減に繋がる以下の7つの政策提案を掲げています。

  • 家庭用電気料金に対するVAT(付加価値税)の免除により、国民の負担を即座に軽減。
  • 国の資源収入(鉱山使用料や利益分配金など)を燃料費補助に充てる。
  • 地方自治体および高速道路局が公共の電気料金を自己負担し、その負担を国民の家庭用電気料金に転嫁しない。
  • 3つの電力公社から政府への送金割合を20%に削減し、その差額を直接電気料金の値下げに充当。
  • LNG(液化天然ガス)の長期契約を見直し、輸入総量の85%まで長期契約比率を高めることで、スポット市場よりも安価なガスを確保。
  • 電力公社の法人所得税の計算基準を20%に引き下げ。
  • LNG貯蔵施設を自由貿易地域に指定し、税負担と天然ガスの管理コストを削減。

これらの措置により、最終的に電気料金を2.50バーツ(約12.5円)から3バーツ(約15円)以内に抑えることができるとタウィー氏は述べ、「既得権益の搾取システム」を停止すべきだと訴えました。

国民の利益を最優先する政策へ

タウィー氏は、政府が国民の利益を最優先し、憲法の原則に従えば、電気料金が3バーツ以下、さらには2.50バーツにまで引き下げられることは確実に実現可能であると述べました。

彼は、「エネルギーは全タイ国民の基本的権利であり、誰かの金もうけの道具ではない。私はこの正義を全国民のために取り戻すために前進するだろう」と決意を表明しています。

Thai-Picks View

タイでは、電気料金の高騰が長らく国民生活に重くのしかかる課題となっています。その背景には、国際価格に左右されるLNG(液化天然ガス)への依存度の高さや、政府機関であるタイ発電公社(EGAT)が管理する比較的安価な国内資源(リグナイト、水力発電)の生産割合が、意図的に抑制されているという構造的な問題が存在します。IEAの報告書やジェトロの調査でも指摘されるように、タイのエネルギー政策は経済的利益と国民の負担の間で揺れ動いており、国民の生活防衛が喫緊の課題となっています。

この電気料金引き下げの提言は、バンコクをはじめとするタイ在住の日本人にとっても重要な意味を持ちます。光熱費は在住者の生活費の中でも大きな割合を占めることが多く、特にエアコンの使用頻度が高いタイでは、電気料金の変動が家計に直接響きます。今回の提言が実現すれば、電気料金の負担が軽減され、生活費の圧迫が緩和される可能性があります。今後の政府の政策動向に注目し、日々の生活では引き続きエアコンの適切な温度設定やLED照明の導入など、効率的な電力消費を心がけることが、タイ生活における実用的な生活防衛策となるでしょう。

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