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バンコク:監査院庁舎、崩落現場での再建を断念

By編集長

3月 24, 2026
出典:元記事

タイ・バンコクで昨年発生した国家会計検査院(SAO)庁舎の崩落事故現場について、SAOが再建計画を断念したことを発表しました。この悲劇的な事故は建設中の33階建て庁舎で発生し、多くの犠牲者を出しています。バンコクポスト紙が報じたところによると、同庁は詳細な調査を進めるとともに、関係者への責任追及を進めています。

この記事の要約

  • タイ国家会計検査院(SAO)は、昨年バンコクで崩落した庁舎の現場での再建計画を断念しました。
  • この事故はミャンマー地震が引き金となり、設計・施工における重大な欠陥が指摘されています。
  • 検察当局は既に23人の容疑者を起訴しており、SAOは業者への損害賠償請求を進めています。

事故の経緯と再建断念

バンコクのチャトゥチャック地区で昨年3月28日、建設中のタイ国家会計検査院(SAO)の33階建て庁舎が崩落する痛ましい事故が発生しました。この事故はミャンマーで発生した地震の揺れが引き金となり、少なくとも95人もの命が失われる大惨事となりました。SAOは、事故発生から一年が経過した現在、この崩落現場での庁舎再建計画を断念したことを正式に発表しました。

SAOのスポークスマンであるスッティポン・ブンニティ副会計検査総長によると、このプロジェクトは2018年に開始され、設計、建設、監視契約を含め総額21億バーツ(約105億円)以上の予算が投じられていました。しかし、当初から遅延や深刻な工学上の欠陥に直面していたとされています。

構造的欠陥と法的手続き

事故後の調査では、4つの工学機関が共同で検証を行い、建物の主要な構造的欠陥が明らかになりました。具体的には、設計と施工が基準を満たしていなかったこと、せん断壁の強度が不十分であったこと、そして構造接合部が法的要件を下回っていたことが指摘されています。これらの構造上の弱点が、地震の振動に耐えられなかった主な原因とされています。

この問題に対し、検察当局は既に企業や個人を含む23人の容疑者を起訴し、建物の設計、監督、建設における不正行為の疑いで刑事手続きを進めています。特捜局(DSI)も外国事業法違反に関する追加の捜査を継続しており、汚職関連の疑惑については国家汚職対策委員会に送致されています。SAOは既に建設および監督契約を解除しており、現在、契約業者からの損害賠償を請求するとともに、保険会社との間で補償交渉を進めています。

今後の展望と安全基準の重要性

SAOは、崩落現場での新たな建設プロジェクトは予定しておらず、元の敷地に関する予算は凍結されていることを明らかにしました。この事件は、大規模な公共事業における建設の安全性と品質管理の重要性を改めて浮き彫りにしています。特にタイのような地震の影響を受ける可能性のある地域では、建築基準の厳格な遵守が市民の安全を守る上で不可欠です。今回の事故は、タイ国内の建築プロジェクトにおいて、設計段階から施工、そして監視に至るまでの全プロセスにおける透明性と専門性の向上が求められることを示唆しています。

Thai-Picks View

タイ、特にバンコクのような都市圏では、インフラ整備が急速に進んでおり、高層ビルや公共施設の建設が活発に行われています。今回の国家会計検査院庁舎の崩落事故は痛ましいものでしたが、一般の旅行者が訪れる観光地や中心部のカフェ街などでは、現在の建築基準に則った建設が行われており、過度な心配は不要です。タイ政府や関連機関も、このような大規模な事故の再発防止に向けて建築基準の厳格化と監視体制の強化に努めています

念のため、タイ滞在中に以下の点に注意することで、より安全に過ごすことができます。まずは、建設現場周辺には不必要に近づかないこと。次に、緊急時に備え、主要な連絡先(在タイ日本国大使館やツーリストポリス)を控えておくこと。最後に、万が一、建物や公共インフラに異変を感じた場合は、速やかにその場を離れ、現地の指示に従うようにしてください。

  • 在タイ日本国大使館:02-207-8500
  • ツーリストポリス:1155
  • 緊急通報(警察):191

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