タイ政府は環境に配慮したビジネスを推進するため、357の企業や団体に「G-Green」認証を授与しました。バンコクで開催されたこの授賞式は、タイの低炭素社会への移行を加速させる重要な一歩となります。Prachachat.net SD Plusが報じたところによると、多くの企業が環境への意識を高め、持続可能な発展に貢献しています。
この記事の要約
- タイの気候変動・環境局は、環境に優しい生産・サービス・消費を奨励する「G-Green」認証を合計357団体に授与しました。
- 授賞式はバンコクのセントラライフ・政府コンプレックス&コンベンションセンターで開催され、関係省庁の要人が出席しました。
- この取り組みは、タイが低炭素経済社会へ移行し、気候変動の影響を軽減するための重要な推進力となっています。
バンコクでG-Green認証授与、低炭素社会推進
タイの天然資源・環境省(ทส.)傘下の気候変動・環境局は、環境に優しい生産、サービス、消費を促進することを目的とした国家「G-Green」認証の授賞式をバンコクのセントラライフ・政府コンプレックス&コンベンションセンター・チャーンワッタナで開催しました。天然資源・環境省のラウィーワン・プーリデート事務次官が式典の議長を務め、合計357の企業や団体が認定を受けました。
授与された認証は、Gプラチナ3件、Gプラス34件、Gゴールド176件の合計213件です。さらに、気候変動・環境局のピルン・サイヤシットパーニッチ局長は、Gシルバー87件とGブロンズ57件の合計144件の認証を授与しました。
G-Green認証の目的と6つのプロジェクト
天然資源・環境省のラウィーワン事務次官は、気候変動・環境局が資源とエネルギーの効率的な利用を促進し、良好な環境管理と廃棄物・汚染管理を両立させるための「環境に優しい生産・サービス・消費促進プロジェクト」を実施してきたと述べました。このプロジェクトは、タイを低炭素経済社会へと導き、気候変動の影響を軽減することを目的としています。
G-Green認証は、以下の6つのプロジェクトを通じて、企業、事務所、国立公園における環境への優しさを評価・認証するものです。この取り組みにより、環境に優しい選択肢がさらに拡大しています。
- 環境に優しい生産促進プロジェクト(Green Production)
- 環境に優しいホテル促進プロジェクト(Green Hotel)
- 持続可能な環境に優しいホテル促進プロジェクト(Green Hotel Plus)
- グリーン国立公園促進プロジェクト(Green National Park)
- グリーンオフィス促進プロジェクト(Green Office)
- 環境に優しいレストラン促進プロジェクト(Green Restaurant)
認証取得のメリットと今後の展望
気候変動・環境局のピルン局長は、2025年には357の企業や事務所が環境に優しい認証を受け、登録されたと補足しました。これにより、企業、ホテル、レストラン、国立公園、事務所は、コスト削減と汚染軽減を実現し、環境管理への理解を深めることができました。また、消費者が環境に優しい製品やサービスを選ぶ機会と経路が増加しています。
今回のG-Green認証授賞式は、環境に優しい生産やサービスの分野で模範となり、他の企業や組織にインスピレーションを与える素晴らしい機会となります。さらに、同局は、観光局、タイ展示会・コンベンション事務局(TCEB)、中小企業振興事務所(OSMEP)の3つの機関と協力覚書を締結しました。これにより、タイの観光基準と環境に優しいサービス基準の協力、持続可能性と気候変動への適応に関する協力、およびG-Green登録SME事業者への優遇措置提供の協力が強化され、持続可能な経済発展が促進される見込みです。
Thai-Picks View
タイでは近年、経済成長と環境保全の両立が重要な課題となっており、「エコフレンドリー」がタイのビジネスシーンで急速に注目されています。金融庁の調査でも、タイ政府が低炭素経済への移行を支援する目的でさまざまなプロジェクトを進めていることが示されており、今回のG-Green認証もその一環です。先進国以上に気候変動の影響を受けやすい発展途上国にとって、環境問題は人権や貧困・格差といった他の社会課題とも密接に繋がっており、持続可能な社会の実現が強く求められています。
実際にタイを訪れるなら、G-Green認証を受けた施設を探してみるのも一興です。ホテルやレストラン、オフィス、さらには国立公園まで、多岐にわたる場所で環境への配慮がなされています。たとえば、お気に入りのカフェやレストランがG-Green認証を受けているか確認したり、宿泊するホテルを選ぶ際にサステナビリティへの取り組みを重視したりすることで、旅行者もタイの持続可能な取り組みに貢献できます。タイ人同僚との会話のネタとしても、「最近、環境に配慮した〇〇が増えているね」と切り出せば、きっと話が盛り上がるでしょう。
- G-Green認証ホテル (スクンビットエリア、バンコク)
- G-Green認証レストラン (サイアム、プロンポンなど人気グルメエリア)
- 国立公園 (タイ各地、持続可能な観光モデルの推進)