プーケット県、降雨がない場合、貯水量が残り100日分しかないと発表。水の危機管理体制を強化。タイの人気観光地プーケットが、乾季に向けた深刻な水不足問題に直面しています。現地の報道メディアKhaosodによると、プーケット県知事が緊急対策会議を招集し、対策を協議しました。
この記事の要約
- プーケット県知事が水不足対策会議を開催し、乾季への備えを強化。
- 現在の貯水量は約100日分だが、4月下旬からの降雨で状況改善の見込み。
- 地下水や民間からの購入、長期的なダムからの送水計画など、多角的な水源確保策を推進。
プーケット、乾季の水不足に直面
2026年3月24日、プーケット県知事ニラット・ポンスィッタウォン氏が、乾季の水不足に対応するための緊急会議を招集しました。プーケットは島嶼地域であり、観光客にも人気の高いプーケットは、急峻な山々が多いため自然の貯水能力に限界があります。雨水がすぐに海へ流れてしまうため、雨季には洪水、乾季には水不足に見舞われやすいのが現状です。さらに、観光業と建設部門の成長により、水の需要は継続的に増加しています。
会議では、現在の貯水状況について報告され、3つの貯水池の合計貯水量は約1,200万立方メートル(総容量の52%)で、降雨がない場合、約100日間、すなわち6月下旬までしか持たないと強調されました。
対策と今後の見通し
しかし、プーケット県は現時点では水を管理できており、状況は改善に向かうと見られています。西部沿岸地域気象センターの予測によると、4月20日頃から、遅くとも5月1日までには降雨が始まる見込みで、これにより貯水池と水道供給システムへの水が補充される予定です。この降雨により、全体の水不足状況は段階的に緩和されると期待されています。
プーケット地方水道局は、8つの浄水場から1日あたり約126,720立方メートル(約63万3,600円相当)の水を生産しています。さらに、かんがい用水路から1日あたり約100,000立方メートル(約50万円相当)の水を受け入れているほか、民間企業からの水購入や地域レベルでの水管理を通じて、乾季の需要を十分に満たすための多角的な対策を進めています。
長期的な水源確保への取り組み
プーケット県知事は、各機関に対し、統合された水データベースの構築を指示し、状況を綿密に監視・管理するよう命じました。また、地方行政組織には、地域の水生産能力や民間水源に関する情報の調査と収集を求め、管理能力の強化を図っています。
同時に、プーケット県災害予防軽減事務所は、緊急事態への備えとして、2,647ヶ所以上の地下水井戸や浅井戸を調査し、水源を確保しています。これは万が一の水危機に備えるためです。
会議では、パンガー・プーケット間水道システム拡張プロジェクトや、長期的な水の安定供給のためラチャプラパーダムからの水導入に関する調査など、主要プロジェクトの進捗も確認されました。民間部門との連携も強化し、持続可能な水問題解決に向けた取り組みが続けられています。今後も今後の動向に注目が集まります。
Thai-Picks View
タイは気候変動の影響を強く受けており、特に水資源の確保は重要な課題です。プーケットのような島嶼部は、もともと貯水能力が限られていますが、近年は観光産業の急成長により水需要が爆発的に増加。タイ全土で雨季の洪水と乾季の水不足という極端な状況に直面しがちです。ジェットロの調査でも、ASEAN地域の水資源問題や気候変動適応策の必要性が指摘されており、プーケットの取り組みは、タイ全体の持続可能な発展を考える上で非常に重要と言えるでしょう。
プーケットを訪れる日本人旅行者にとっては、今回の水不足が直接的に生活に影響を及ぼすことは少ないかもしれませんが、節水を意識することは、タイの文化や環境への配慮を示す良い機会になります。ホテルやレストランでも、水の大切さについて考えるきっかけになるかもしれません。地元の人々との会話の話題として、この問題に触れてみるのも、より深くタイを理解する一歩となるでしょう。
おすすめスポット
- カタビーチ(Kata Beach):プーケット有数の美しいビーチ。水資源の重要性を実感しながら、海の美しさを堪能できます。
- ジャンクセイロン(Jungceylon):パトンビーチ近くの大型ショッピングモール。現代的なインフラと観光客の多さから、水需要の高さがうかがえます。
- プーケットオールドタウン(Phuket Old Town):歴史的な建造物が並ぶエリア。昔ながらの暮らしと現代の水利用について考えるきっかけになるかもしれません。