2026年3月25日のタイ証券取引所(SET)は、中東情勢の一時的な緩和を受けて大幅に上昇しました。外国人投資家の買い越しが市場を押し上げ、経済回復への期待感が高まっています。Prachachat Online(プラチャチャート・オンライン)が報じました。
この記事の要約
- タイ証券取引所(SET)は2026年3月25日、中東情勢の短期的緩和を受け47.52ポイント高の1,457.91ポイントで取引を終えました。
- 外国人投資家が買い越しに転じ、総取引額は約737億バーツ(約3,685億円)に達しました。
- 特に電子部品セクターが大幅に上昇し、国際的なテクノロジー株の好調も背景にあります。
2026年3月25日のタイ証券取引所(SET)の終値は1,457.91ポイントで、前日比47.52ポイント(+3.37%)の大幅高となりました。総取引額は737億3,709万バーツ(約3,686億8,545万円)に上り、InnovestX証券は、中東情勢の短期的緩和への期待から、電子部品セクターが特に顕著な上昇を見せたと指摘しています。韓国や台湾のグローバルテクノロジー株の好調も相場を後押ししました。
バンコク市場が大幅上昇、中東情勢緩和と外国人投資家の動向
タイ証券取引所(SET)のこの日の取引では、機関投資家が20億9,514万バーツ(約104億7,570万円)の買い越し、証券会社は2,423万バーツ(約1億2,115万円)の売り越しでした。注目すべきは、外国人投資家が48億3,066万バーツ(約241億5,330万円)の買い越しに転じた一方、国内投資家は69億157万バーツ(約345億785万円)の売り越しでした。
InnovestX証券によると、イランがタイの商船2隻のホルムズ海峡通過を許可したとの報道を受け、中東地域の緊張が一時的に緩和されたことがバンコク市場の追い風となりました。これにより、外国人投資家は債券市場でも買い越しに転じました。
主要セクターと個別銘柄の動き
セクター別では、電子部品、包装、建設資材、運輸、建設請負業が主導して上昇しました。特に電子部品セクターは、DELTA(+9.85%)、HANA(+17.58%)、KCE(+12.68%)、CCET(+7.49%)といった銘柄が大幅に値を上げ、中東情勢の緩和期待とバーツ安が追い風となりました。一方で、石油化学セクターは下落しました。
この日の取引で最も売買高が大きかった上位5銘柄は以下の通りです。
- 1. DELTA:取引額 101億4,371万バーツ(約507億1,855万円)、終値 290.00バーツ、26.00バーツ上昇。
- 2. PTT:取引額 35億5,493万バーツ(約177億7,465万円)、終値 34.25バーツ、0.50バーツ上昇。
- 3. GULF:取引額 33億2,469万バーツ(約166億2,345万円)、終値 56.00バーツ、1.75バーツ上昇。
- 4. PTTEP:取引額 25億3,721万バーツ(約126億8,605万円)、終値 151.50バーツ、3.00バーツ下落。
- 5. HANA:取引額 23億9,906万バーツ(約119億9,530万円)、終値 27.75バーツ、4.15バーツ上昇。
Thai-Picks View
今回のタイ株上昇は、中東情勢の一時的な緩和という外部要因に大きく依存しており、タイ経済の構造的な課題を覆い隠すものではありません。タイ経済は、ASEAN地域最大の自動車生産拠点としての地位を確立しており、グローバルサプライチェーンや通商秩序の変化に敏感です。特に、地政学的な緊張が高まると、貿易による開発促進が不安定になり、地域全体の経済繁栄に負の影響を及ぼしかねない脆弱性も抱えています。
バンコク在住の日本人にとって、市場の変動は間接的に物価や生活費に影響を与える可能性があります。特に原油価格の動向は電気料金や交通費に直結し、為替レートの変動は日本からの送金や輸入製品の価格に影響します。今回の株高は一時的な好材料ですが、依然として世界経済の流動性は高く、引き続き中東情勢やグローバル金融市場の動向を注視し、資産運用や生活防衛の計画を柔軟に見直すことが賢明でしょう。