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クラビの4島巡り、燃料高騰で運休へ

By編集長

3月 27, 2026
出典:元記事

クラビの人気観光地、4島巡りツアーのロングテールボートが燃料高騰で一時運休に追い込まれています。観光客の減少とディーゼル燃料の価格急騰が重なり、運航業者は深刻な打撃を受けています。地元メディアプラチャチャートが報じました。

この記事の要約

  • クラビの4島巡りツアーが、ディーゼル燃料価格の急騰と観光客減少により一時運休を決定。
  • 運航コストが大幅に増加し、収益が激減している状況。
  • 政府に対し、バイオディーゼル100%の利用支援を要請。

燃料高騰が直撃、クラビ観光の要が停止

アオナン地区ノッパラッタラビーチ周辺のロングテールボート運航業者は、ディーゼル燃料の1リットルあたり6バーツ(約30円)もの急激な価格上昇と燃料不足のため、観光客向けサービスの一時停止を余儀なくされています。これにより、運航コストは大幅に増加し、収益は減少。さらに追い打ちをかけるように観光客数も落ち込んでいます。

アオナン地区ロングテールボートサービス協同組合のメンバーは、ガイ島、タレーウェーク、ポダ島、ライレイ湾を巡る通常の4島ツアーでは、以前は燃料費が600バーツ(約3,000円)だったのが、現在では900バーツ(約4,500円)にまで上昇したと説明。しかし、乗船料は2,200バーツ(約11,000円)で据え置かれているため、収入は減る一方です。組合の承認がなければ料金を上げることもできない状況です。

運航業者からの切実な訴え:バイオディーゼル支援を

観光業者のアティラット・クロンルア氏は、ディーゼル価格の急騰が収益に大きな影響を与えていると述べました。料金を値上げできない上に、観光客の減少で多くのツアーボートが一時的な運休を強いられています。この窮状を打開するため、同氏は政府に対し、バイオディーゼル100%の利用促進を強く求めています。パーム油を原料とするバイオディーゼルは通常のディーゼルよりも安価であり、クラビ県には数千隻のロングテールボートが存在し、それらのエンジンで使用可能とのこと。これが導入されれば、現在の苦境を乗り越える一助となると期待されています。

クラビ市内のフェリーは通常運航も値上げの可能性

一方で、クラビ市内のタラ公園からコークラン島へのフェリーサービスは通常通り運航を続けています。ディーゼル価格が1リットルあたり40バーツ(約200円)に上昇し、輸送費や地方税を含めるとさらに高くなっていますが、島の住民のほとんどが親戚関係にあるため、料金の値上げはまだ行われていません。

現在の料金は、バイク1台につき20バーツ(約100円)、貸し切りでは1回60バーツ(約300円)です。個人客は1人10バーツ(約50円)、貸し切りで1人30バーツ(約150円)です。しかし、今後もディーゼル価格が上昇し続ければ、貸し切りのバイクで60バーツから80バーツ(約400円)へ、個人客は20バーツから30バーツ(約150円)への値上げを検討せざるを得ない状況です。

Thai-Picks View

タイ、特にクラビのような観光地では、ロングテールボートが地元経済と観光を支える重要な存在です。タイはASEAN最大の自動車生産拠点でもあり、近年では電気自動車(EV)へのシフトも進んでいますが、ガソリンやディーゼルといった化石燃料への依存も依然として高いです。特に地方では、燃料価格の変動が生活や生業に直結するため、今回のディーゼル高騰は観光業者にとって死活問題。政府がバイオディーゼル利用を推進する背景には、安価なパーム油を有効活用し、エネルギー自給率を高めるとともに、経済的脆弱性を克服したいという思惑が見え隠れします。

もしクラビを訪れて今回のニュースを耳にしたら、地元のボート乗り場の人々と少し会話してみてはいかがでしょうか。「燃料代が高くて大変ですね」と声をかけるだけでも、彼らの現状やタイの経済状況への理解が深まるかもしれません。燃料高騰は物価全体に波及するため、現地の屋台や飲食店でも影響を感じるかもしれません。一方で、コークラン島へのフェリーのように、地元コミュニティの結束によって値上げを抑制している場所もあるのは、タイ社会の温かさとも言えるでしょう。

  • アオナンビーチ:クラビ観光の拠点。多くのロングテールボートが集まります。
  • 4島巡りツアー:ポダ島、チキン島、タレーウェーク、プラナン洞窟などを巡る人気の日帰りツアー。
  • コークラン島:クラビタウンからフェリーで行ける素朴な島。地元の生活を垣間見ることができます。

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