タイ中部カムペーンペット県で、教育課長が保育士に暴行し負傷させる事件が発生しました。この衝撃的な事件は、地方自治体内の保育施設で起こり、Khaosodが報じたところによると、被害に遭った教師らは今後、加害者の不正行為を暴露する準備を進めています。
この記事の要約
- カムペーンペット県の地方自治体教育課長が、保育施設で教師2名に暴行を加えました。
- 事件は幼児向けスポーツ大会の延期を巡る意見の対立が発端とされています。
- 被害教師らは警察に届け出ており、課長の他の不正行為についても暴露する構えを見せています。
事件の概要と被害の状況
2026年3月27日午後1時30分頃、カムペーンペット県ムアン郡にある地方自治体(オーボーソー)の保育施設で、教育課長が保育士2名に暴行を加える事件が発生しました。当時、園児たちが昼寝をしている最中の出来事でした。被害に遭った教師A(仮名、50歳)と教師B(仮名、49歳)は、課長から首を絞められ、髪を掴まれ、馬乗りになって叩かれるなどの激しい暴行を受け負傷しました。
翌28日、取材に応じた教師Aは、右首筋と左鎖骨に赤い痣、胸に複数のあざがあること、また髪の毛が引きちぎられた痕跡を見せました。教師Aは既に警察に被害届を提出しており、警察は教師Aと教師Bから事情聴取を行う予定です。地方自治体の長は、この事態を重く見て、事件に関する調査委員会を設置し、事実関係の解明を進めています。
対立の発端と課長の不正行為
教師Aによると、この暴行事件の背景には、地方自治体内で予定されていた幼児向けスポーツ大会の延期を巡る対立がありました。当初の開催準備が間に合わないため、大会は11月に延期されることで、自治体幹部も同意していました。しかし、教育課長は延期に強く反対し、「なぜ他の自治体では開催できるのに、この施設では教師が2人もいてできないのか」と主張。さらには教師らに対し、「公務員を解雇する」と脅迫していたといいます。
教師Aは、課長の行為が「度を超している」と述べ、暴行時には昼寝中の園児たちの安全を強く懸念したと語りました。また、課長には勤務中に職場内で居眠りをしているという不正行為があり、教師Aはその様子を動画に収めていることも明かし、今後の事実暴露の準備を進めているとしました。
もう一人の教師の証言と救助活動
もう一人の被害者である教師Bは、対立の発端は教育課長のLINEグループでのメッセージだと説明しました。課長は他の自治体のスポーツ大会の写真を送りつけ、「なぜここの教師2人は開催できないのか」と問い詰め、「公務員を辞めさせるか、異動させる」と脅迫していました。
事件当日、教師Bは昼寝をしない園児を教師Aと一緒に見ていたところ、課長が現れ「なぜ昼食をとっているのか。まだ全ての園児が寝ていないのに」と罵倒されました。その後、課長は教師Bを部屋に呼び出し、押し倒す暴行に及びました。教師Bは肺塞栓症の持病があることを訴えましたが、課長は「仮病を使うな」と聞き入れず、その後教師Aの部屋へ向かい、動画に収められたような暴行に至ったとのことです。教師Bは、教師Aへの暴行を止めに入り、その様子を写真に撮ったと語っています。もし自分が止めに入らなければ、教師Aは「殺されていたかもしれない」と感じるほどの激しさだったと証言しました。
Thai-Picks View
タイの教育現場におけるこうした暴力事件は極めて遺憾であり、特に教育を担う立場の者がこのような行為に及んだことは深刻です。教育現場での職場環境やハラスメントの問題は、タイ社会でも認識されつつあり、女性が精神的・経済的に自立し教育の機会を確保する上での課題として議論されることがあります。しかし、カムペーンペット県は、世界遺産にも登録されている歴史公園や豊かな自然で知られる穏やかなエリアであり、このような極端な暴力が日常的に発生するような場所ではありません。通常、タイの人々は非常に友好的で、観光客に対しては特に親切に接してくれますので、過度に心配する必要はありません。
念のためこれだけ注意しておきましょう。職場内の対立がこのような事態に発展することは稀ですが、万一現地で不当な扱いを受けたり、トラブルに巻き込まれたりした場合は、冷静に対応することが重要です。また、タイでは役人による不正行為が報道されることがありますが、その都度、徹底した調査と処罰が求められます。もし身の危険を感じたり、支援が必要になったりした場合は、以下の緊急連絡先を活用してください。
- ツーリストポリス(観光警察): 1155
- 在タイ日本国大使館(代表): 02-207-8500