小選挙区議席争い激化、2票投票で票割れか

※この記事のメイン画像はAIによって生成されたイメージです。
この記事の要約
- 最新の世論調査では、パック・プラチャーチョンがパック・プアタイを上回る支持を得ていますが、今回は有権者が政党名簿と小選挙区で異なる政党に投票する傾向が予測されています。
- ドクター・サティトーンはパック・プームジャイタイが最多議席を獲得すると予測し、ドクター・プーラウィットはパック・プラチャーチョンが首位を維持すると異なる見解を示しています。
- 各政党は、小選挙区での激しい競争と有力家系の動向を警戒し、選挙戦の終盤に向けて戦略を加速させる必要があるでしょう。
世論調査の結果概要
2026年1月23日、「マティション」と「デイリーニュース」が実施した最新の世論調査で、次期総選挙における有権者の傾向が明らかになりました。調査結果によると、パック・プラチャーチョンがパック・プアタイに対して支持率で優位に立っています。特に首相候補の支持率においても、パック・プラチャーチョンの候補がパック・プアタイの候補をリードしています。
政党名簿比例代表(パーティーリスト)での支持率は以下の通りです。
1位:パック・プラチャーチョン 41.1%
2位:パック・プアタイ 28%
3位:パック・プームジャイタイ 7.2%
4位:パック・タイサンタイ 5.3%
5位:パック・ルアムタイサンチャート 4.6%
6位:パック・プラチャーティパット 3.8%
小選挙区選出議員(地域区)での支持率は以下の通りです。
1位:パック・プラチャーチョン 37.9%
2位:パック・プアタイ 35.8%
3位:パック・タイサンタイ 5.3%
4位:パック・プームジャイタイ 4.7%
5位:パック・プラチャーティパット 3.5%
6位:パック・ルアムタイサンチャート 2.6%
7位:パック・オーカートマイ 2.5%
8位:パック・セータキット 1.5%
未定:2.6%、その他:4%
専門家による議席予測
今回の世論調査結果に基づき、政治学者の間で様々な分析が行われています。
ドクター・サティトーンの見解
ドクター・サティトーンは、パック・プームジャイタイが最多議席を獲得すると予測しており、小選挙区で140議席、政党名簿で18議席、合計148議席となると見込んでいます。
次いでパック・プラチャーチョンが小選挙区で90議席、政党名簿で45議席、合計135議席。
パック・プアタイは小選挙区で92議席、政党名簿で22議席、合計114議席と予測しています。
ドクター・プーラウィットの反論
一方でドクター・プーラウィットは、ドクター・サティトーンの見解に異を唱え、パック・プラチャーチョンが両制度合計で150~160議席を獲得し、首位になると予測しています。
パック・プームジャイタイは120~140議席、パック・プアタイは90~110議席で3位に留まると見ています。
有権者の投票行動の変化
ドクター・サティトーンは、2023年の総選挙では多くの有権者が小選挙区と政党名簿の両方で同じ政党に投票する傾向、特にパック・プラチャーチョンに集中する傾向が見られたと説明しました。その結果、パック・プラチャーチョンは両制度合計で151議席を獲得しました。
しかし、今回の選挙では異なる傾向が予想されています。有権者は2枚の投票用紙で異なる政党を選ぶ、いわゆる「票割れ」が生じる可能性が高いと見ています。ドクター・サティトーンは、今回有権者が小選挙区候補者をより慎重に検討すると指摘しており、前回のように「政党と候補者の両方を同じ政党で選ぶ」のではなく、パック・プラチャーチョンに2票入れた人が1票だけパック・プラチャーチョンに入れる可能性もあると予測しています。
具体的には、パック・プラチャーチョンの政党名簿議席は約45議席を維持するものの、小選挙区議席は前回の112議席から約90議席に減少すると予想。合計議席数は約135議席になる見込みです。
また、バンコク都の小選挙区では、前回パック・プラチャーチョンが33選挙区中32選挙区を圧勝しましたが、今回の選挙でこれを維持するのは困難だろうと予測しています。
ドクター・プーラウィットも同様の見解を示しており、今回の世論調査は小選挙区と政党名簿への投票が別々に反映されていると述べています。特にパック・プラチャーチョンでは、同じ政党を選びつつも、小選挙区の候補者を変更する有権者が多くなる可能性があると指摘。これまでの実績が主に政党名簿候補によるものであり、小選挙区候補のパフォーマンスが一部で期待に応えられていない点を挙げています。
それでもなお、パック・プラチャーチョンは政党名簿で最大40議席を獲得する機会があると考えています。
激化する小選挙区の争い
両政治学者の分析は、政党名簿の得票がパック・プラチャーチョンやパック・プアタイで大きく変わることはないものの、小選挙区の投票行動には大きな変化があるという点で一致しています。
見過ごせない要因として、今回は「有力家系」(地域の有力者)が活発に所属政党を移し、全力で立候補していることが挙げられます。これは小選挙区での競争を一層激化させ、各選挙区の有権者の投票行動にかなりの影響を与えると予測されます。
全ての政党にとって、今回の選挙戦は予想以上に激しい競争となる「警鐘」であり、残された時間が少ない中で、戦略を加速させる必要があるでしょう。
引用元:
https://www.prachachat.net/politics/news-1956568
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