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タイで燃料備蓄に対する国民の不信感が強まり、ソンクラン休暇の旅行計画にも影響が出る可能性があります。National Institute of Development Administration (Nida) が実施した世論調査では、政府の燃料確保能力にも疑問が投げかけられているとBangkok Postが報じています。
この記事の要約
- タイ国民の約44%が政府の燃料備蓄と追加供給能力の両方に不信感を抱いている。
- 燃料状況への懸念が、今年のソンクラン旅行計画に影響を及ぼす見込み。
- 燃料不足はすでに多くの国民の日常生活に何らかの影響を与えていることが判明。
高まる燃料備蓄への不信感
Nidaが全国の1,310人を対象に3月17日と18日に実施した電話調査「燃料不足:パートナーとの会話さえ電気を消す意味」によると、国民の間でエネルギー安全保障に対する懸念が高まっています。特に、3月13日時点で「98日間は十分」とされていた国の石油備蓄量と、政府による追加燃料の確保能力について尋ねたところ、約44.28%が備蓄の十分性と政府の追加供給能力の両方に不信感を示しました。一方で、両方に自信があると答えたのは28.93%でした。
また、備蓄には不信感があるものの、政府が追加の石油を確保できると信じている人は16.72%いました。逆に、備蓄は十分だと信じているものの、政府の追加供給能力に疑問を抱いている人は9.54%に上りました。
日常生活とソンクラン旅行への影響
燃料状況に対する懸念レベルについては、「やや懸念している」が31.76%、「あまり懸念していない」が26.64%、「全く懸念していない」が23.89%、「非常に懸念している」が17.71%となりました。日常生活への影響については、約33.90%が「影響を受けていない」と回答した一方で、約33.66%が「何らかの影響を経験した」、約23.59%が「大きな影響を受けている」と回答しており、燃料価格の高騰がすでに多くの家庭に重くのしかかっている現状が浮き彫りになりました。
今年のソンクラン休暇の旅行計画について、燃料状況が現在のまま続いた場合どうするか尋ねたところ、約57.56%が「旅行計画がない」と回答しました。さらに、約14.80%が「旅行計画をすべてキャンセルする」と答え、約9.62%が「旅行はするが交通手段を調整するかもしれない」と回答しました。一方で、約12.06%は「予定通り旅行する」と回答しています。
Thai-Picks View
タイはエネルギー資源に乏しく、輸入に大きく依存しているため、国際的なエネルギー価格の変動が国内経済に直接影響を与える構造的課題を抱えています。特に、ウクライナ戦争などの地政学的な要因によるエネルギー価格の高騰は、タイ政府のエネルギー政策を複雑にし、安定供給への懸念を生み出しています。スマートシティ構想などで持続可能なエネルギー供給を目標としているものの、短期的な危機対応が常に求められる状況です。
燃料価格の高騰は、タイ在住日本人の日常生活に直接的な影響を与えます。自家用車やバイクを利用する際のガソリン代上昇はもちろん、物流コストの増加に伴い、食品や日用品の価格も上昇する可能性があります。また、ソンクランなどの長期休暇中の国内旅行を計画している場合は、交通費の増加や、燃料不足による移動手段の調整が必要になるかもしれません。公共交通機関の利用を検討したり、移動距離を短縮するなどの生活防衛策が求められるでしょう。