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バンコクのモーターショー2026、EVシフト加速

By編集長

3月 25, 2026
出典:元記事

バンコクで開催中のモーターショー2026では、タイの自動車市場におけるEVシフトが一層加速していることが示されました。自動車メーカー各社が最新の電気自動車やハイブリッド車を発表し、購買意欲の喚起に注力しています。Prachachat Turakijが報じたところによると、今年の目標は昨年よりも控えめながら、市場の動向を左右する重要なイベントとなる見込みです。

この記事の要約

  • 第47回バンコク・インターナショナル・モーターショー2026が開催され、多くの新型EV・ハイブリッド車が発表されています。
  • 各自動車メーカーは、消費者層の多様なニーズに応えるべく、幅広いラインナップを展開しています。
  • 今年の予約販売目標は昨年を下回る見込みですが、タイの自動車産業全体の動向を示す重要な指標とされています。

バンコクで開催中のビッグイベント

タイの自動車産業における一大イベント「第47回バンコク・インターナショナル・モーターショー2026」が、バンコクのインパクト・チャレンジャーホール1-3にて盛大に開幕しました。3月25日から4月5日までの開催期間中、自動車メーカーやバイクメーカーがこぞってブースを構え、予約販売から最終的な売上へと繋げる絶好の機会と捉えています。

イベント副委員長のジャトゥロン・コモンミット氏は、Prachachat Turakijに対し、イベントの円滑な運営と集客は主催者の役割である一方、最終的な販売と売上達成は各出展社の役割であると強調しました。今年の予約販売目標は、昨年2025年の77,379台には達しないと見られていますが、その最終的な数字は各メーカーの努力次第で大きく変動するでしょう。

主要メーカーが新型車を続々発表

多くの自動車メーカーがこの機会に最新モデルを発表しました。

タイにおいて初めて生産されるトヨタの新型「ランドクルーザーFJ」は、導入価格が126.9万バーツ(約634.5万円)から提供され、大きな注目を集めています。また、トヨタブースではEVのbZ4Xやハイラックス・トラヴォーEなど、ハイブリッド車、ディーゼル車、EVと幅広い選択肢が用意されています。レクサスは新型IS300h F Sport(309.9万バーツ、約1,549.5万円)とIS300h Luxury(279.9万バーツ、約1,399.5万円)で富裕層をターゲットにしています。

いすゞは、タイ市場に100%電気自動車のピックアップトラック「いすゞD-MAX EV」(159.1万バーツ、約795.5万円)を導入し、EV市場への本気度を見せています。ホンダは中国から輸入した新型EV「ホンダe:N2」(142.9万バーツ、約714.5万円)を投入し、すでに2,500件以上の予約を集めるなど、その人気を明確に示しました。

マツダは初のEV「マツダ6e」(116.9万~119.9万バーツ、約584.5万~599.5万円)を発表し、ASEAN地域初公開となるEV「CX-6e」も披露しました。日産は安全装備を強化した新型「キックスe-POWER」を、スズキは初のEVモデル「e VITARA」をお披露目しました。

タイ市場を席巻する中国ブランドと欧米勢のEV戦略

タイの自動車市場で存在感を増す中国ブランドも多数出展しています。長安汽車はタイ国内工場で組み立てられるエントリーモデルEV「Nevo Q05」を投入し、販売台数拡大を狙います。BYDは5ドア小型EV「ATTO 1」やBセグメントSUV「ATTO 2」、中型EVセダン「Seal 6」、プラグインハイブリッド車「Sealion 5 DM-i」の4車種を一挙に発表し、市場での攻勢を強めています。

また、タナブリー・オートモービルは新ブランドNIOの5ドアEV「FireFly」を、GWMはタイ工場生産の第2弾EV「ORA 5」(62.9万~69.9万バーツ、約314.5万~349.5万円)とハイブリッドモデル(70.9万~77.9万バーツ、約354.5万~389.5万円)を展開。MGは航続距離860km超の新型EV「IM5」やマイナーチェンジした「MG 4」(57.99万~69.99万バーツ、約289.95万~349.95万円)を発表し、GAC AIONは新型カラーの「V 500」(79.9万バーツ、約399.5万円)と「UT」を展示しました。

アメリカのフォードは新型ピックアップトラック「レンジャー・スーパーデューティー」(159.9万バーツ、約799.5万円)を発表。韓国のヒュンダイは新型「スターゲイザー・マイナー」(71.9万~79.9万バーツ、約359.5万~399.5万円)を投入。BMWは次世代EV「iX3」(359.9万バーツ、約1,799.5万円)、メルセデス・ベンツはEVセダン「CLA electric」(229万バーツ、約1,145万円)を発表し、高級EV市場でも競争が激化しています。

Thai-Picks View

タイの自動車産業は、政府のEV推進政策と中国系メーカーの積極的な投資により、急速なEVシフトが進んでいます。これは、製造業の集積地であるタイ経済の新たな転換点を示しており、特に中国はリチウムイオン電池やEVの主要輸出国として、タイ市場での影響力をさらに拡大しています。国内生産のEVモデルが増えることで、供給網の安定化や価格競争の激化が期待されます。

このEVシフトは、在住日本人の生活にも様々な形で影響を与えるでしょう。新型EVの選択肢が豊富になり、自動車購入を検討している人にとっては、より多くの選択肢と価格競争によるメリットが生まれます。しかし、EV充電インフラの整備状況や電力料金の動向は依然として注目すべき点です。また、多くの新型車が導入されることで、中古車市場の価格変動や、今後の交通・インフラへの影響も考慮する必要があります。燃費の良いEVやハイブリッド車の普及は、ガソリン価格高騰のリスクを軽減する一方で、初期投資と充電環境のバランスを考慮した選択が求められます。

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