タイ経済界、ポピュリズム政策に警鐘

この記事の要約
- 2026年1月18日、タイの経済界トップがポピュリズム政策に強い懸念を表明しました。
- タイ商工会議所およびタイ工業連盟の会長らは、選挙での安易な政策が国家財政を圧迫し、国民の負担増につながると警告しています。
- これらの政策は短期的な消費刺激に留まらず、長期的な雇用創出や投資促進に繋がるべきだと提言されました。
リード文
2026年1月18日、タイの経済界は、選挙を前に政党が掲げるポピュリズム政策に対し深刻な懸念を表明しました。
タイ商工会議所およびタイ商工会議所連合会会長のポッチャ・アラムワッタナーノン氏、そしてタイ工業連盟会長のクリアングクライ・ティエラヌクル氏が、こうした政策が国家財政を悪化させ、最終的には国民の増税という形で負担が転嫁されると警鐘を鳴らしています。
特に、短期的な消費刺激に偏らず、雇用創出や投資促進に繋がる持続可能な政策の必要性が強調されました。
経済界からポピュリズム政策への警鐘
選挙を前に高まる懸念
タイでは、国会議員を選出し首相を指名するという重要な選挙が目前に迫っています。この選挙は国の未来を左右する重大なイベントであり、各政党は勝利を目指し激しいキャンペーンを展開しています。
しかし、複数の機関から買収や安易なばらまき政策といった選挙活動に対する懸念の声が上がっています。これらの行為は、最終的に大規模な汚職や腐敗へと繋がる可能性があります。
商工会議所会長の発言
特に注目すべきは、タイ商工会議所およびタイ商工会議所連合会会長のポッチャ・アラムワッタナーノン氏の発言です。
彼は「彼らは配るが、我々は支払う:政党政策の再考」と題された討論会で、政党のポピュリズム政策が国庫予算と借入金の二つの財源に依存していると指摘しました。
これにより生じる国の債務は、最終的に国民が増税を通じて負担することになります。過去3〜5回の選挙におけるポピュリズム政策の実行実績は低く、結果として多くの問題を引き起こしてきたと強調しました。
ポッチャ会長は、ばらまき政策を掲げる政治家に対し、財源、使い方、そしてその効果を慎重に検討するよう求めました。短期的な消費刺激だけでなく、雇用創出、職業訓練、所得向上に繋がる政策を重視すべきだと提言しています。
また、投資環境の改善、特に許認可手続きの簡素化が、タイ経済の発展に不可欠であるとの見解も示しました。
工業連盟会長の見解
タイ工業連盟会長のクリアングクライ・ティエラヌクル氏も同様に、ポピュリズム政策が慣習化し、経済の創造性を阻害する「罠」になっていると警告しました。
彼は、現代のタイが抱える問題はバランスの取れた解決策を必要としており、従来のポピュリズムモデルはもはや機能しないと指摘。
最低賃金引き上げ政策のように、その負担が主に民間企業に転嫁される例を挙げ、選挙目当ての無責任な政策が企業に重荷をかけると批判しました。
政策立案への提言
タイ商工会議所とタイ工業連盟という二つの主要経済団体からの意見は、タイの経済界が政策立案における影響を真剣に懸念していることを示しています。
ポピュリズム政策は特定の状況下で必要となる場合もあるものの、その長期的な影響を慎重に考慮すべきという共通認識があります。
市場原理に基づく持続可能な経済成長こそが、タイにとって最善の道であると強調されました。
引用元:
https://www.prachachat.net/politics/news-1951875
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