タイ銀宝飾品輸出、VAT免除で成長加速を新政府に要望

この記事の要約
- 2026年1月17日、タイ銀宝飾品輸出業者協会のシティサック・リムワッタナーインヨン会長は、タイ新政府に対し銀宝飾品への付加価値税(VAT)の免除を強く要請しました。
- この免税措置は、銀宝飾品産業のさらなる成長を促進し、投資および再販時の課題を軽減することを目的としています。
- タイの銀宝飾品輸出は2026年に5%の拡大が見込まれており、特にインド市場への輸出が急増し、米国市場に匹敵する主要輸出先となっています。
タイ銀宝飾品協会、新政府にVAT免除を要求し産業成長を推進
タイ銀宝飾品輸出業者協会会長のシティサック・リムワッタナーインヨン氏は、2026年1月17日、タイ新政府に対し銀宝飾品にかかる付加価値税(VAT)の免除を強く求めました。
VATの課税は、銀宝飾品の投資や再販において問題を引き起こしており、これを撤廃することで産業の成長を加速させる狙いがあります。同氏は、2026年のタイ銀宝飾品輸出が前年比で5%拡大すると予測しており、特に米国とインド市場への継続的な拡大が成長の主要因であると述べています。
輸出市場の動向と課題
2026年の輸出見通しと市場拡大
シティサック会長は、「ประชาชาติธุรกิจ」に対し、2026年のタイの銀宝飾品輸出が5%増で推移するとの見解を示しました。
この成長は、米国およびインド市場への輸出が堅調に推移していることに加え、政府による中東市場への輸出促進策が新たな機会をもたらすためと説明しています。中東市場は、タイの銀宝飾品輸出業者にとって重要な開拓の場となるでしょう。
銀価格の変動とサプライチェーン
2026年1月の注文は、2025年末に大量の受注と出荷があったため、一時的に鈍化する可能性があります。
しかし、宝飾品展示会が集中する1月末から2月にかけては、注文の回復が期待されています。銀価格は電子機器産業や金融セクターの動向に影響されるため、予測が難しく、その状況を注意深く監視する必要があります。
特に、米国が金利を引き下げたことで貴金属産業への資金流入が増え、銀の原材料価格が高騰しています。さらに、銀の主要供給源が中国と南米に限られているため、銀宝飾品の価格は大きく変動する傾向にあります。
主要輸出市場の変遷
インド市場の台頭
かつてタイの銀宝飾品輸出の最大の市場は米国で、全体の23~29%を占め、年間平均3億ドルの輸出がありました。
しかし、2025年にはインド市場への輸出が急増し、米国市場とほぼ同等の割合で、最大の輸出先となりました。この動向は注目に値します。
記録的な輸出額の達成
シティサック会長は、2025年のタイの銀宝飾品輸出額が平均22億から23億ドルに達し、2024年の20億ドルから大幅に増加する見込みであると語っています。
これは過去最高の輸出額となる可能性があり、特にインド市場への輸出拡大がこの成長を支えています。
ドイツ、英国、オーストラリアなどの市場では、タイが税制上の優遇措置を受けていないものの、タイ製品の品質と競争力は依然として高いです。しかし、米国市場は今後もタイにとって重要な輸出先であり続けます。
インド市場拡大の背景と競争力
米国関税の影響と投資のシフト
タイからインドへの銀宝飾品輸出が大幅に増加した主な理由の一つは、インドが米国からの平均50%という高い関税に直面しているためです。
また、中国も同様に高い関税を受けており、これらの主要な競合国が高関税に苦しむ中、両国は投資をタイを含む地域へとシフトさせています。
これにより、タイで生産された製品がインド市場へ輸出される流れが生まれており、タイの銀宝飾品の品質と信頼性が世界的に認められていることも、この動きを後押ししています。
インド国内の消費行動の変化
現在、タイの銀宝飾品事業者のおよそ70〜80%はタイ企業であり、その大半が中小企業です。
インドや中国からの外国企業は、タイ市場への関心を高めていますが、その割合は10%未満にとどまっています。加えて、インド人の消費行動が変化し、従来は金宝飾品が主流でしたが、金価格の高騰に伴い銀宝飾品への関心が高まっています。
最終的に、米国市場からの輸入関税が19%に抑えられていることは、タイが米国や欧州などの主要市場において、競合他社に対して銀宝飾品市場で競争力を維持するための強みとなっています。
銀価格の動向と今後の懸念
銀価格の継続的な上昇
昨年来、銀価格は上昇を続けており、今後も新高値を更新すると予測されています。
消費者は、原材料価格の高騰に対する懸念から、銀宝飾品の購入をためらう可能性があります。銀宝飾品市場は引き続き変動しやすいと見られており、多くの事業者は原材料コストを販売価格に反映させています。
政府へのVAT免除要請の重要性
原材料価格の変動が続くなかで、貿易関税、特に米国からの税制措置の動向も常に注目されています。
もし米国が新たな関税措置を導入すれば、タイの銀宝飾品輸出に大きな影響を与える可能性があるため、事業者や輸出業者は警戒を続けています。
タイ銀宝飾品輸出業者協会は、消費者が市場価格を把握できるよう、基準価格を設定するアイデアを持っています。
また、銀宝飾品の購入にかかる7%のVATが、将来的な投資や再販における問題を引き起こす可能性があるため、政府に対しこの税金の撤廃、あるいは減税を強く要望しています。これが実現すれば、産業のさらなる発展に繋がると期待されています。
引用元:
https://www.prachachat.net/general/leadership/news-1951851
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