Euro 6規制、2026年タイ車輸出に打撃

この記事の要約
- カシコンリサーチセンター(KResearch)は、2026年に強化されるEuro 6排出ガス基準が、タイの自動車輸出に大きな影響を与えると発表しました。
- タイで生産される自動車の約63%がディーゼル車であり、現状ではEuro 5基準に留まっているため、輸出市場での競争力低下が懸念されています。
- 特にオーストラリアとアラブ首長国連邦が2026年にEuro 6を導入することで、タイからの輸出市場シェアが大きく変動すると分析されています。
排出ガス基準Euro 6がタイの自動車輸出を直撃
カシコンリサーチセンター(KResearch)は、自動車のEuro 6排出ガス基準の強化が、2026年のタイにおける自動車輸出に深刻な影響を及ぼすとの分析を2026年1月17日に発表しました。タイで生産される自動車の多くが未だEuro 5基準であるため、輸出市場での競争力が低下し、特にオーストラリアやアラブ首長国連邦といった主要輸出先での市場シェア縮小が予測されています。KResearchは、この状況に関して今後注目すべき3つの主要な動向を指摘しています。
タイ国内と輸出市場の排出ガス基準ギャップ
タイ国内の現状
KResearchの発表によると、タイ国内では2026年1月1日から販売される全てのガソリン車に対してEuro 6基準の適用が義務化されています。しかし、タイで生産される自動車の約63%はディーゼル車であり、これらの車両は依然としてEuro 5基準が適用されています。ディーゼルピックアップトラックへのEuro 6基準の適用は2029年1月1日から、ディーゼルトラックへは2032年1月1日からと、段階的な導入が予定されています。
輸出市場での競争力低下の懸念
このような国内基準と、急速にEuro 6基準への移行が進む輸出市場との間にギャップが生じているため、タイはコスト競争力の面で競合国に対して不利になる可能性があります。2025年には、タイから輸出された燃料車の約89%がEuro 6基準未満でしたが、わずか約11%がEuro 6基準または同等でした。
主要輸出市場での基準強化とタイへの影響
2026年には、Euro 6基準未満の車両の市場シェアは56%まで減少すると予測されています。その一方で、Euro 6基準または同等レベルの車両の需要は33%増加すると見られています。この変化は、主にオーストラリア(2025年12月1日からEuro 6適用開始)が29%、アラブ首長国連邦(2026年1月1日からEuro 6適用開始)が4%というように、主要な輸出先国で排出ガス基準が強化されることに起因しています。
KResearchが指摘する3つの注目点
EUにおけるEuro 7への移行
KResearchは、注目すべき3つの点として、まず欧州連合(EU)が2026年末に新型車、そして2027年末には全ての車両に対してEuro 7基準を導入することを挙げています。これにより、タイからのピックアップトラック輸出において、EU市場でのリスクが増大する可能性が指摘されています。
オーストラリア・ニュージーランド市場への影響
次に、2028年にはオーストラリアとニュージーランドが輸入される全ての新型車に対してEuro 6基準を義務付ける予定です。この動きは、タイの燃料車輸出市場の約3分の1に影響を与えることになります。
規模の経済への影響
最後に、国内のピックアップトラックの基準が依然としてEuro 5に留まっている一方で、輸出市場ではEuro 6が求められるため、ピックアップトラックの生産における「規模の経済(Economics of Scale)」が低下するとの懸念が示されています。これは、異なる基準に対応するための生産体制の調整が必要となり、効率性が損なわれることを意味します。
引用元:
https://www.prachachat.net/motoring/news-1952044
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